「これはね、いろいろ

 考えながら編んだの。



 涼の病気が

 早く治りますように、とか、


 涼とずっと仲良しで

 いられますように、とか」




「そうなんだ。


 退院したら、これ着けて

 絢香とデートしたいな」



「うん!

 いっぱいデートしようね!」




私たちは、小さな子供みたいに


指切りをした。