「あ、マフラー!


 ちょうどマフラーが

 欲しかったんだ。


 ありがと、絢香。



 これ、もしかして絢香が編んだ?」



「うん......そうだよ。


 下手でごめんね」



「ううん、下手じゃないよ」



涼は、嬉しそうに自分の首に

マフラーを巻いている。



よかった。


涼が喜んでくれて。