桜舞う季節に ー君が教えてくれたことー






次の日。



涼は意識を取り戻して、

昨日倒れたのが

嘘のように元気に喋っていた。



私は昨日、なんのために

泣いたんだろうか、と思うくらいに。


「絢香、ごめん」



でも倒れたせいで

また入院することになってしまって、


涼は少しへこんでいる。