「よしっ!」 今は、朝の9時。 涼が退院してから、 3週間が経っていた。 もう12月で、 雪が降るような真冬の季節だ。 準備はカンペキ! 今日は、沙耶の家で、 涼と沙耶の退院パーティをするんだ。 私と沙耶は、それぞれ得意の料理を 振る舞うことになって。 料理だけは大の苦手、という涼には 卵焼きだけ作ってもらう。 卵焼きも作れないようじゃ、 一人前の男にはなれないからね。 なんて。