玄関を出るとそこには
恵ちゃんがいた
 
「…千花」
 
「何で恵介がいるの?」
 
「お前ん家に千花が入ってくのが見えたから。…で何やってたわけ?」
 
ふいに間宮先輩が、あたしの腕に自分の腕を絡めて
 
「あたし達、仲良くなったんだよね」
 
笑顔で言ってくれた
 
「…マジ?」
 
恵ちゃんの顔を見ると少し引きつっていたのが可笑しかった
 
「じゃあ、帰りますね」
 
「千花、送る」
 
あたしはもう一人で大丈夫
 
「まだ明るいから平気だよ、寄る所もあるし。間宮先輩また」
 
「うん、気を付けるんだよ」
 
お互いに手を振って
恵ちゃんに一言…
 
「別れた事は言ってないよ。
恵ちゃん、頑張ってね」
 
「おう」
 
恵ちゃんは最高の笑顔で
答えてくれた…
 
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