「よぉ」
玄関を出たところで新聞を取りに
出た恵介にバッタリ
「おはよ、今起きたの?」
「昨日夜中まで遊んでたから」
「いいご身分だこと。じゃ、
おやすみ」
呑気な顔して
「なぁ、今日バイト何時までだ?」
「18時だよ、何で?」
「毎年恒例のクリスマスパーティーやるからよ、来るだろ」
そう、あたしが恵介ん家に預けられた年から毎年クリスマスイブには恵介の家族にあたしもプラスしてクリスマスパーティーが必ず行われていた
「うん、そのつもりだよ」
「雪降ってっし、迎えに行って
やろーか?」
「大丈夫だよ、じゃあバイト
終わったらそのまま行くね」
「おう、気ぃつけろよ」
あたしがさみしい思いをしないように、おばちゃんが盛大にやってくれる
そして、この日だけは家を出てる恵介のお兄ちゃんも帰ってきて
一緒にお祝いするのが橘家の
決まりだった