前から変わらない、律儀だな…
俺はフッと笑って
「名誉ある傷」と言った
家に着くなり姉貴が母さん達を呼びに行く
「敦郎、大丈夫なの?」
「ケガして病院に行ったって先生から電話もらってびっくりしたんだから」
俺は包帯でぐるぐる巻きの腕を見せた
「ちょっと切っただけだよ、こんなに大袈裟にしなくてもいいのに」
すると後ろにいた要が頭を下げながら母さん達の前に出てきた
「あの、先輩はあたしを庇ってケガしたんです。あたしのせいで…ケガさせちゃって、本当にすみませんっ」
「「…要ちゃん?」」
ハモった
「…はい」
「要ちゃん、久しぶりじゃない。ずっと顔見てなかったから寂しかったんだよー」
要に抱きつく姉貴…
「本当に久しぶりね。おばさんも、会いたかったわ」
涙ぐむ母親
「敦郎あんたそのケガ、要ちゃんを庇って?」
「ご、ごめんなさい、お姉さん」
「要ちゃんはケガないの?」
「…はい」
「なら良かったー。敦郎、よくやった」

