「あたしが言ったんじゃないです。篠原先輩が自分で言ったんですよ。“アツも所詮男だったってわけ”って」
「生意気言うんじゃないわよっ」
胡桃が掴みかかって来そうなとこ
俺は要を自分の後ろにやった
「胡桃、俺はとっくにお前を好きじゃなかった。むしろ、自分の気持ち固まってないのに流れで付き合った…。それは俺が悪い。ちゃんと話すべきだったって後悔してるよ。そうすればお互いに違う今を歩んでいたんじゃないかって」
「やだ…、やめてよ。アツに謝られたら本当にあたし達終わっちゃうじゃない」
「それに、お前…井上と続いてるだろ」
その場が凍りついた
「お前が井上と浮気した時から今もずっと続いてるんだろ。お前ら二人を見たって同中の奴から連絡が来たんだ。お互いに好きな奴がいるなら決定だろ」
胡桃は涙を流しながらピクリとも動かない
まさか井上との事を俺が知ってるなんて思いもしなかったんだろ
終わった…
「ちゃんと好きになれなくて
悪かったな。井上とうまくいく事を祈ってるよ」
そう言い残し要の腕を引っ張って歩き出す

