あたしの好きな人は…


「中庭にお前らの姿が見えたから。…で、お前は何してんの?」
 
「昨日、アツが変な事言うからでしょ。この女が絡んでると思って話聞いてたのよっ」
 
昨日、すんなり帰ったのは今日、要に聞く為だったか
 
「要は関係ない。俺が決めた事だ」
 
「…どこまでこの女を庇う気?
さっき、白状したよ?自分のせいだって」
 
咄嗟に要を見た
 
すると、今にも泣きそうな顔で俺を見ている
 
「先輩、ごめんなさい。あたし、そんなつもりで言ったんじゃないんです」
 
俺は要の頭をそっと撫でた
 
「わかってる。俺が自分で決めた事だ。要のせいじゃない」
 
「何で?アツの夢は現実に叶う所まで来てるのに、それをこの女の為に棒に振る気?」
 
「あぁ」
 
「先輩っ」
 
「ためらいもなく返事するなんて…。そんなに、その女がいいの?あたしよりその女を取るの?」
 
「あぁ」