「ねぇ、あの事胡桃に話したの?」
あの事?
…進学の事か
「いや、まだ。卒業まで言わないつもり」
「その方がいいよー。何仕出かすかわかんないもんね、あの子」
海里と二人並んで歩いていると、すれ違う女子がキャーキャー悲鳴を上げている
その悲鳴にこまめに笑顔で返している海里がすごい
「けど、驚いちゃったよ。前に間宮からアツが受験勉強するって聞いた時は冗談かと思ったけど本当なんだもん。好きな子の影響力って凄いよね」
ニッコリ笑顔で俺に微笑む
「…お前のマメな性格のがすげえよ」
好きな子とか影響力とか俺には似合わない言葉だけど実際は…
海里の言う通りだ
要の事になると、こんなにも甘くなれるのかって初めての自分に気付かされる
「あ、じゃあまた明日ねー」
「あぁ、またな」
《職員室》
「…話って何だよ、小池」
自分の担任を探して話しかける
「山下、お前本当に進学するのか?料理の道に進む為に今まで頑張ってきたんだろ。それに留学先もお前の受け入れ先だって決まってたのに何で今になって進学なんだよ。親御さんは納得したんか?」

