あたしの好きな人は…


「うん。でも人前で走るのって緊張する」
 
「あはは、確かに。優勝がかかってるから応援も凄いしね」
 
 
「じゃ、あたし先に走るから。要も頑張るんだよ」
 
亜子はそう言ってスタートの
位置に着いた
 
『よーい…パンっ』
 
ピストル音と共に颯爽と走っていく
 
 
亜子速い…
 
こっちを見てピースしてる
 
100m各レース1位にならないと決勝には行けないため
 
…絶対負けられない
 
『第5レース
よーい…パンっ』
 
 
頑張れ、あたしっ
 
必死に腕を振って脚を上げた
 
 
 
「やったー、要。二人揃って決勝だね」
 
亜子があたしに抱きつきながら
喜んでいる