あたしの好きな人は…


「ごめんね、長いこと抜けて」
 
教室に戻り、クラスの子達に
声をかけた
 
「大丈夫?
…ずいぶん長かったけど先生
いなかったの?」
 
水沢くんに言われてさっきまでの事が頭を過ったけど
 
『泣いた分、成長できるの』
 
先生の言葉があたしを少しだけ
強くさせた
 
「うん、先生ね見に行きたい所があるからって途中留守番してたんだ。こっちは?タコ足りる?足りないならあたし買いに行くよ」
 
「ふーん…。
別に間宮さんが抜けたからっておっきな損害にはならないよ。タコは大池が買いに行ったから後でお礼言いなよ」
 
水沢くん、機嫌悪い?
…あたし怒らせるような事
言ったかな?
 
「気にしない方がいいよ、要ちゃん。水沢くん朝からの準備に買い出しとかで疲れてるから。あたし達も当たられてるの」
 
隣にいたさっちゃんがコソッと
教えてくれた
 
そうなんだ…
あたしがヤケドしたせいで休憩も途中になっちゃったしせっかくの学祭にタコ焼いてばっかじゃ思い出作れないよね
 
「水沢くん、あたし達頑張るから学祭回っておいでよ」
 
「は?俺が抜けたらココはどーするんだよ」
 
「みんなで頑張るからさ」
 
「そーだよ、水沢行って来いよ」
 
朝からの頑張りをみんな知ってるお陰で賛同する意見ばかりだ