あたしの好きな人は…


「先輩、何して…?」
 
「ん?要を抱きしめてる」
 
やめて、、、
 
「…離して、下さい」
 
先輩の腕から逃れようとしても
男の人の力にかなうはずもない
 
「…やだ」
 
やだって…せっかく離れようと
したのに
 
「俺に言いたい事…あるだろ?」
 
言いたい事…山ほどある
言いたいのに言えなくて辛かった
だから離れた
 
「あ、あたしは水沢くんとは付き合ってないっ。あの時、ネックレスを返してもらうために仕方なく…」
 
「知ってる」
 
「あたしは…先輩と一緒にいて
嬉しかったの…」
 
「うん」
 
止まらなかった
 
本当は誰でもない先輩に聞いて
欲しかったから
 
そして、先輩があまりにも
優しくて涙が出てきた
 
「なのに…、あんな事言われて…本当に、、本当に悲しかった…」
 
「うん、ごめん」