「どうして?いいじゃない」
「…忙しい」
「この後、予定がない事くらい
わかってるんだから」
「…それでもダメだ」
二人を見ていて何と無く
違和感があった
「あれが付き合ってる二人のやり取り?」
水沢くんもそれを感じ取ったみたい
「…胡桃、そのネックレスどうした。朝は着けてなかったろ」
「これ?かわいいでしょ。
もらったの」
「…誰に?」
敦郎先輩の顔が険しくなる
けど、彼女はシレっと
「ん~。忘れた」
忘れただぁ?ついさっき
無理やり取っていったくせにぃ
「今だ、行くよ」
水沢くんはあたしの手を引いて
二人の前まで歩いて行く
「そのネックレス、要のなんで
返して下さい」
ん?要?いつからそう呼ぶようになったっけ…
「…水沢」
「だぁれ、この男の子」
「1年の水沢です、篠原先輩。
二人は付き合ってるんですよね?なら山下先輩から言ってくれませんか。それ、僕が要にあげたんです」
…え?何言ってるの
そんな事言ったら先輩に
誤解される

