あたしの好きな人は…


「おいっ」
 
大っきな声にビックリして振り向くと敦郎先輩がこっちを見ている
 
「…何やってんだ?水沢」
 
敦郎先輩?
 
「…別に何もすよ」
 
「………」
 
「山下ー、次進めろ」
 
見兼ねた先生が口を挟むと何も無かったように先輩は話を進めた
 
 
水沢くんと話してて怒ったの?
ヤキモチ?
 
「間宮さん、こっち向いて首元
よく見せて」
 
「え?あ、うん」
 
あたしは水沢くんと向き合い
襟元を広げて見せた
 
水沢くんは首の痕を
なぞるように触って
 
「そう言えば朝まで着けてた
ネックレスは?」
 
「…えっと…」
 
首の痕はネックレスを引きちぎられた痕なんだ…
まさか敦郎先輩の彼女にやられたなんて言えない
 
「誰に取られたの?」