あたしの好きな人は…


「これ、今後の資料。ちなみに、
実行委員長は山下先輩になったよ」
 
「ねぇ、…どうして敦郎先輩が
あたしを?」
 
「そんなの知らないよ。
自分で聞いてみれば?」
 
水沢くんの言った事が本当なら
あたしが目を覚ますまでずっと
いてくれた?
 
 
先輩との関係が終わった後でも、
あたしを気にしてくれたことが嬉しかった
 
目も合わせてくれなかったけど、完全に嫌われたわけじゃないって思えたから…
 
「あ、今日も帰りに委員会あるからねー」
 
嬉しさのあまり水沢くんの声は
聞こえなかった
 
 
でも、やっぱり有名な敦郎先輩の話は顔を合わせなくても耳に入ってくるわけで…
 
「山下先輩の彼女、社長令嬢なんだって。すっごいお金持ちらしいよ」
 
「今日もベタベタしてたね」
 
「仲良いんだぁ。山下先輩と付き合えるならあたし、死んでもいい」
 
周りの子が騒いでるのを聞いて
凹んでいると
 
「ベタベタって言うか、彼女のが一方的にベタついてるように見えたけど?」