このまま好きって言えたら…
 
『間宮さん、不毛な恋愛してるね』
 
水沢くんの言葉が頭をよぎった
 
敦郎先輩には彼女がいる
あたしが気持ちを伝えたところで
先輩が困るだけだ…でも…
 
「…先輩…」
 
好き…大好き
 
心の中で言うなら、
迷惑じゃないよね?
 
 
 
 
「…ありがとうございます。
少し休んでから戻ります」
 
「…ん」
 
それだけ言って先輩は
戻っていった
 
一人になると寝れるわけでもなく、戻ってもまた倒れるかもしれない
 
今日はこのまま帰ろう
 
亜子に連絡しないと…ガラッ
 
「要!!」
 
勢いよくドアが開いて入ってきたのは亜子
 
「亜子、今連絡しようと思ったの。何でココってわかったの?」
 
「桜井先輩から電話もらったの。要が倒れたからって」
 
「…何で桜井先輩?、、、あっ」
 
もしかして…敦郎先輩が?