「恵介?」
 
恵介は体を起こしてあぐらを
かきながら座った
 
「言っただろ、ずっと好きだったって。ずっとお前だけを見て来たんだ、俺に気持ちが向いてない事くらいわかってたっつーの」
 
「…ご、ごめん。あたし恵介が
あたしを好きだなんて全く知らなくて…」
 
「いーよ、てゆーか俺もあんな
タイミングで言うつもりなかったのに」
 
うな垂れる恵介を前に
どうしようもできないあたし
 
「…誕生日会うんだろ?」
 
「あ、うん。電話あって、それで恵介にも返事しなきゃって」
 
「頑張ってこいよ」
 
「うん」
 
「要、俺はこれから先もお前が好きだから。フラれたけど、俺にはやっぱりお前しか考えらんねー」
 
「…恵介」
 
「前も言ったろ、お前がフラれ続けたら俺が嫁にもらってやるから」
 
「それ失礼だけど…ありがと」
 
 
 
恵介、あたしを好きになってくれてありがとう
 
あたし頑張るよ