小学生の時、給食で食べれない
物が出ると恵介も食べれないのに残すと先生に怒られるからって
あたしの分も食べてくれたり、
苦手なマラソンも一緒に走ってくれたり…
 
ずっと恵介に守られてばっかだった
 
なのに、恵介の気持ちに気付かず自分ばかり好きな人の話をして
盛り上がって…周りが見えてなかった
 
 
 
その時ケータイが鳴った
 
ディスプレイを見ると恵介の名前
 
「もしもし?」
 
『あ、俺…』
 
「ふふ、わかってるよ。
どうしたの?」
 
『さっきも言ったけど、…返事すぐ応え出さなくていいからな。
勢いで言っちまっただけで、俺はお前が好きになってくれるまで待つし…』
 
「…え?」
 
『だてに十何年好きだったわけじゃないんだ、まだまだ待つ覚悟はあるよ』