「うーん…、バイトが休みなのは8月1日かぁ。その日でイイかなぁ」
 
シフト表と睨めっこしながら亜子にメールを入れてると
 
「何がその日でいいの?」
 
急に聞こえた声にびっくりして前を見ると敦郎先輩が立っていた
 
「わっ、びっくりした。敦郎先輩」
 
「何がその日でいいの?」
 
「あぁ、恵介に海に行かないかって誘われたんで亜子と一緒に行こうと思って」
 
先輩のこめかみが一瞬ピクッと
動いた気がした
 
「…それが8月1日?」
 
「はい。それまでバイトの休みがないので…」
 
先輩はしばらく考え込んで…
 
「…俺も行く」