あたしの好きな人は…


「ぷっ、そんな顔しなくても両親は至ってフツーだから」
 
「絶対フツーなんてこと無いですよ」
 
あたし達のやり取りをお姉さんがじーっと見て
 
「…何、姉貴」
 
「…敦郎が笑ってる。
お母さんに報告しなきゃ」
 
そう言うとバタバタと奥の方へ走って言った
 
笑ってるって…敦郎先輩、家でもこんな感じなんだ
 
「俺の部屋、2階の突き当たり。飲み物持ってくから先行ってて」
 
「わかりました」
 
言われた通り先に部屋に行くと
 
今まで男の子の部屋=恵介の部屋って思ってたから入ってビックリ
 
「わ、すごい片付いてる…」
 
本棚が目に入り見てみると料理の本がズラーっと並んでいる
 
家がレストラン経営してるなら先輩のあの料理の腕も納得できる…