あたしの好きな人は…


敦郎先輩と一緒にお店に入る
あたしを見て並んでいる女の子達は口々に
 
「何、あの子」
 
「何で一緒に行くの?」
 
「まさか彼女じゃないよね」
 
「あんな子が敦郎くんの彼女なわけない」
 
言いたい放題
 
「お客さま、ご不満があるならお引き取りを」
 
笑顔で言い返す先輩に女の子達は黙ってしまう
 
「…先輩、あたし帰りますから」
 
そう言うあたしの肩を抱いて
 
「…黙ってついて来い」
 
あたしも何も言えなくなってしまった
 
 
そのままスタッフの控え室まで
連れて来られ
 
「…座って」
 
敦郎先輩は出て行ったかと思えばケーキを持って戻ってきた
 
「これ、今日のオススメ。食べて待ってて」