あたしの好きな人は…


「…俺もそろそろ新しいの
欲しいから。ついでに番号も変える」
 
…あたしのせいで2年の先輩に
番号知られちゃったからだ
 
「ごめんなさい、あたし払います」
 
「…何で?」
 
「だって…」
 
「俺はこうなってよかったって
思ってる」
 
「よかった?」
 
「ケータイ替える機会なんてそう無いだろ?……」
 
敦郎先輩は少しはにかんだ様に
笑って
 
 
 
「…おそろい」
 
そう言ってくれた
 
「だから気にするな」
 
あたしの頭をポンと叩きながら
店員さんの説明を聞いている
 
先輩の気遣いが嬉しかった