あたしの好きな人は…


「亜子ー」
 
声のした方を向くと
 
「駿ちゃん」
 
「駿くん」
 
手を振りながらこっちに向かって歩いてくるのは亜子の彼氏
 
亜子にすごく甘くて、友達のあたしにも良くしてくれる
 
「頑張れよー、亜子。応援しに行くからな。要も亜子とのコンビプレー期待してるから。俺の試合は気が向いたら見にきてよ」
 
「何言ってんの。ちゃんと、応援行くから頑張ってね」
 
すっごい笑顔の亜子に対し、
あたしは…
 
…コンビプレーって…
 
「ははっ…」
 
苦笑いだった