「う、内海さーん……?」
「……スー……」
小声で呼びかけてみるものの、起きる気配はない。
内海さんって、こうやって外で寝ることってあるんだ。てっきり警戒心が強いとばかり思っていた彼の意外な素顔をまた一つ知る。
疲れているのかな。思えばいつもバタバタと動いていて、忙しそうだもんね。
……起こさないほうが、いいよね。
そう思い大人しく座ったまま、手元だけを動かして菜穂ちゃんへのメールを返す。
ずしりと感じるその重みと、ほのかに香る内海さんの匂い。ドキドキと心臓がうるさくて、聞こえてしまいそうなほど。
メールの返信も、思いつかないくらい。



