それからしばらくして、無言のまま私と内海さんは大阪へ向かう電車に揺られる。
あ、菜穂ちゃんからメールきてる……。手持ち無沙汰にスマートフォンの画面を見れば、そこには菜穂ちゃんからのメール。
『ファイト!お土産ヨロシクで〜す』そうハートの絵文字とともに書かれた一言になんて返事をしようかと考えていると、突然肩にトン、と何かが乗せられた感触。
「へ?…っ!?」
それは隣に座る内海さんの頭で、見れば彼はすっかり眠ってしまっている。
ね、寝てる……。
『スー』と聞こえる小さな寝息と、伏せられた長いまつげ。静かだとは思っていたけれど、彼は実は寝ていて、そのうちにこちらにもたれてしまったらしい。
うっ内海さんが、私の、肩に……!
あまりにも突然のことに、全身がバクバクと鳴り出す。



