「で、何にするかとか目星はついてるのか?」
「それが全くで。何がほしいかなぁ」
そんな私を気にすることもなく、内海さんは本題であるプレゼント探しの話題を広瀬先輩へと振る。
そうだ、今日は広瀬先輩のために来たんだから。内海さんの相手なんてしている場合じゃない!
私も頭を切り替え、その話題に乗る。
「えーと、じゃあ妹さんの性格から考えてみましょう。妹さんってどんな方なんですか?」
「普通の女の子、だと思うけど……あ、でもデザインより実用性重視かも」
実用性……ってことは、普段から使えるものがいいよね。
「お仕事とかは何を?」
「普通の会社員だけど忙しいらしくて、『疲れが抜けない』ってよく愚痴ってるかな」
「疲れ……あっ、じゃああれとかどうですか?」
やってきたのは、ショッピングセンターの中にあるネックレスやピアスがずらりと並ぶアクセサリーショップ。
その中で私が指さしたのは、店内に飾られていた丸い形をしたシルバーのアロマペンダントだった。
「アロマペンダント?」
「はい。身につけても部屋に飾っても可愛いですし、いい匂いでいいんじゃないかなって。これに、好きそうな匂いのアロマオイル何本かセットにしてあげたりして」
「ほー……チェーンつけかえればキーホルダーにもいいな」
丸い形のシルバーにラインストーンが装飾された、一見普通のペンダント。それを手に、私の話に珍しく感心したように頷く内海さんの隣で、広瀬先輩も「うん、うん」と頷く。
「うん、じゃあこれにしてみようかな」
「アロマはここに沢山種類がありますよ」
すぐ手前のテーブルに並べられている、沢山の種類の小さなアロマボトルをひとつ手にとるとサンプルをくんくんと嗅ぐ。ほんのりと香るラベンダーの香りが、きつすぎなくていい匂いだ。



