「……ふぅ」
食事を始めてから、三時間ほどが経っただろうか。
まだまだ話題が切れることなく話していた中、トイレに立った私は、ザー……と水の流れる音とともにトイレを出た。
広瀬先輩の家は、どこを見ても綺麗だなぁ……。男の一人暮らしにも関わらずトイレすらもピカピカで、まめに掃除をしているんだろう。
すぐ隣の洗面所で手を洗いながら、思わず辺りを見渡す。
「……あれ、」
すると足元に、なにかが小さく光るものが見えた。
なんだろう、そう何気なしにしゃがみ込み手にとると、それは小さな石がついたシンプルなピアスだった。
ピアス……?広瀬先輩って、ピアス開いていたっけ?
普段は耳元が茶色い髪で隠れているから、特に気にしたことはなかったけど……。
「おいこら、なにやってるんだよ変態」
「わぁ!」
後ろから突然かけられた声にビクッと立ち上がる。その声の主は内海さんだったらしく、振り向いた私に彼は怪しむような目でこちらを見た。
「なんだ、広瀬のパンツでも探してるのか?」
「パ……!?そんなことしません!落し物を拾ってただけです!」
私、どんな女だと思われているの!?
否定しながら、先程拾ったピアスをずいっと差し出すと、内海さんは視線を私からそのピアスへと向ける。



