愛してるから





ふと目が覚める




いつものベッドの上




でも、手足が動かない




「え!? なんで!!」




両方の手足がロープで結ばれている




一人でパニックになっているところに




「琉! なんなのこれ?」




「外してよ!! 助けてよ!!」




叫んでも、呼んでも




なにも反応しない琉




少しして動き出す琉は、手足が動かない私の上に馬乗りになってくる




「どうして?」




涙目の私を見下ろして




「愛してるから」




またその言葉………




そして私の白いワンピースの形をした薄いパジャマに手を掛ける




「やめて……やだ…」




いくら好きな人でもまだ私は15歳




まだ早いことぐらいわかっている




それでも彼は手を止めない




私のおでこから、




鼻、唇、首、膨らみへ




ゆっくりと、唇を滑らせていく




もう、終わりだ…………




わたし達は最後までいってしまった




ロープをほどいてくれることはない




ただ、彼のための人形のように時をすごした




同じ行為を繰り返しながら……………




「痛いよ」




「心が痛い」




「全ては君を愛してるから」