「ゔ~~。あづいぃ~~」
「そんなこというから更に暑くなるんじゃないの?」
唸りながら坂を登る凪に紫春は笑いながら応えた。
仲良く手なんて繋いでない。でも、二人の間には二人だけの緩やかな時間があった。
「あ、そうだ。ねぇ、羽海野くん」
「ん?なに、紫春」
紫春と凪のお互いの呼び方がこうなのには色々と訳があるのだが、まぁ一番は紫春が恥ずかしがったところが大きい。
「今度の休み何処か行こうよ」
告白もデートも出来るのに名前呼びは恥ずかしいのだ。乙女とは心底難しい生き物だ。
「じゃあ、海」
「海?!まだ時期早くないかな?」
不安顔の紫春に
「まぁ、大丈夫っしょ」
適当な理由でもない理由を付けて微笑む。凪は紫春が自分の笑顔に弱いことをもう知っていた。
「…ッつ!判ったよ!海行こ!」
こうして二人の週末の予定が決まった。
「そんなこというから更に暑くなるんじゃないの?」
唸りながら坂を登る凪に紫春は笑いながら応えた。
仲良く手なんて繋いでない。でも、二人の間には二人だけの緩やかな時間があった。
「あ、そうだ。ねぇ、羽海野くん」
「ん?なに、紫春」
紫春と凪のお互いの呼び方がこうなのには色々と訳があるのだが、まぁ一番は紫春が恥ずかしがったところが大きい。
「今度の休み何処か行こうよ」
告白もデートも出来るのに名前呼びは恥ずかしいのだ。乙女とは心底難しい生き物だ。
「じゃあ、海」
「海?!まだ時期早くないかな?」
不安顔の紫春に
「まぁ、大丈夫っしょ」
適当な理由でもない理由を付けて微笑む。凪は紫春が自分の笑顔に弱いことをもう知っていた。
「…ッつ!判ったよ!海行こ!」
こうして二人の週末の予定が決まった。
