生まれ変わった僕は君の妹になった

白のシャツに黒のスキニー。
小さな黒のバッグを持つその姿は
私が13才だったときよりも
うんと大人っぽく見える。
化粧っ気もないのに端正な顔のあおいは
本当に私の姉妹なのかと疑ってしまうほど。



「そんなに見とれちゃってどうした」



「ふふ、いつもどおり
あおいが可愛いと思っただけよ。
ほら、行こう」



「ななな、毎回言わんでええわ!」



少し顔を赤くしてあおいもついてくる。
自分でふってくるくせに
可愛いって言ったら照れちゃうんだから
あおいは本当に可愛い。



田舎から上京してきた私たち。
ふたりきりの姉妹。
大切でだいすきな私の妹。