私がふりふりしたものを好むのに対して
あおいはボーイッシュ。
それでも
私の買い物につきあってくれたり
私もつきあったり話もよくするから
趣味は違っていても
私たち姉妹はなかよしだ。



「ごめん、あかり。
今日一緒に出かけるのに寝坊しちゃった。
映画間に合うかな?」



少し汗をかきながら必死に
スクランブルエッグを頬張るあおい。
そんなあおいは
いつかの愛しいひとにそっくりだ。
同い年だからかな。
そう思いながら私は笑った。



「全然平気よ。
間に合わなくても別にいいじゃない。
次の時間のものまで他で時間潰せば良いし
映画自体をまたの機会にするでも良いわ」