「あおいーーーそろそろ起きて!」



スクランブルエッグを用意しながら
私はあおいを呼んだ。
愛しい13才年下の妹。
その妹と私は今二人暮らしをしている。



どたどたどたと
部屋から走ってくる音がした。



「やっべー寝坊した!
起こしてくれてありがと!!」



ショートカットの髪を揺らしながら
私を見る可愛い妹。
後ろ髪は耳が見えるくらい短いのに
前髪は目にかかるほど長い。
それが彼女の可愛らしい顔に
少しの影を生む。