生まれ変わった僕は君の妹になった

「…いらっしゃいませ」



どうやらその男は店の人間らしい。
だがよほど本がおもしろいのか
はたまた俺たちが腰を上げるほどの
客ではないと思ったのか
理由はわからないけれど
無愛想にそれだけ言って
また本に目を伏せた。



正直感じが悪い。



「ねね、あのひともチョーかっこいい」



ミオが耳打ちをしてきた。
ゲー。
確かに同性の俺から見ても
顔は悪くないと思うけれど。
それにしたって中学生じゃあるまいし
接客業でこの態度はありえねーよ。
ただのダル男じゃねーか。
やっぱガキは顔判断かあ。



おっとまずいまずい。
地が出すぎてしまった。