キーンコーンカーンコーン



授業終了のチャイムが鳴って
みんながばたばたと帰り支度を始めた。



「あおいちゃん、今日予定ある?」



俺が荷物をまとめていると
なかよしのミオが声をかけてきた。
ミオはいわゆるオジョーサマ。
本人が言っていたけれど
金を詰んで入学したタイプだから
勉強の方はあまり得意じゃない。
色々ばかなところがあるけれど
素直な性格が俺はけっこうすき。



「今日?遅くならなければ平気」
「本当!?
じゃあ、駅前のお店の新作ジェラート
食べに行こうよ!」



目を輝かせるミオ。