生まれ変わった僕は君の妹になった

「あ、あかり!!!
ほら見てよあの魚目がでっけーよ!」



入ってから俺は明らかに
わざとらしいとも思えるテンションで
必死にリアクションをとった。



だってそうでもしないと
俺自身が壊れそうだったから。



そんな俺のことをどう思ったか
あかりは困ったように笑って
相槌だけうった。



そう、俺の前では笑っていた。
だけど俺は見てしまった。



ジュースを買ってくるため
あかりの元を離れて帰ってきたとき。



大水槽をひとり眺める
あかりの綺麗な横顔に
涙が伝った瞬間を。