そんなことも言えない俺に
そうやって微笑んでくれるあかりの方が
よっぽど俺には輝いて見える。



「さ、行こ!私、本当に楽しみ!」



そんなうじうじした俺の心も消すように
あかりは俺の手を引いた。



「電車、とっても長いでしょう!?
ずっと行きたかったところに行ける上に
長い間銀河の隣にいられるなんて
今日の私、
最高に幸せだわ!」



にっこり笑うあかりに赤面する俺。
案の定、顔が真っ赤よ銀河、と
覗き込まれてしまった。



ちょっと黙ってほしい。
こっちを見ないでほしい。



すきすぎて
可愛すぎて
どうにかなってしまいそうだ。
まったくこの小悪魔は
無自覚だからタチが悪い。