大切なもの入れに目をやった。
大切なもの。
それはあくまでも表向きの入れ物の名で
本当の中身を意味するものは過去だ。



あかりと銀河。
止まってしまった時間の象徴。
気持ち悪い、歪みの原因。



中からひとつひとつ過去を取り出してみる。
これは…忘れた。
これも忘れた。
忘れた、忘れた、忘れた。



ガンッと中身をぶちまけて
その場にしゃがみこんだ。
どれもこれも大切だったのに。
どうして俺はいつから
一体いつからこうなった?