「とりあえず、今から私向かうわ!
松崎くん、教室閉めたいから
荷物取ったら一緒に出ましょう」
「いや、なにもそんな急がなくても」
「入院したってきいたのに
こんなところで採点やってられないわよ!
面会時間もあるし早く出ましょ」



私も松崎くんも文字どおり
ばたばたと支度をすると教室を出た。



「俺は昨日行ったばかりだし行かないっす。
よろしく伝えておいてください」



軽く頭を下げる松崎くんと校門で別れて
私は病院へと向かった。



しょうがないことだけれど
いきなりひとりでお見舞い行って
気まずくならないかしら。



遅くなると銀河にメールを送る。
昨日の夕ご飯の残りもあるし大丈夫よね。