生まれ変わった僕は君の妹になった

「そうなの。
楽しんできてね、いってらっしゃい」



笑顔で見送ってくれるあかり。
玄関のドアを閉めて
俺はため息をついた。
なんでこうなったんだよ。
あんなに、あんなにまた会えることを
話せることを望んでいたのに
なんでなんでなんで。
結局無い物ねだりだ。
俺の気分であかりを振り回して
本当に俺、最低だ。



照りつける灼熱の太陽が
がっつり開いた俺の首もとを焦がしてきた。



こういう服を抵抗なく着れるように
なったのはいつからだっけ。



この前心に浮かんだ俺の決心を
もう一度思い出す。
灯夜さんに相談してみよう。
俺もあかりもきっと
このままでいてはいけないんだ。