ああ、ああ、ああ。
そうなのか、そういうことか。



先ほど感じた違和感に合点がいく。
そりゃー腹減ったって言えないや。
あかりの名前も呼べないや。
だって俺は



声の出し方を知らないんだから。



俺は生きてたんじゃなくて
生きのびてたんじゃなくて
眠っていたわけじゃなくて



死んでいたのか。



死んでいて、
生まれ変わったのか。



それも愛しい愛しい
世界で一番大切な…。





大切で、だいすきな、
あかりの家族として。