生まれ変わった僕は君の妹になった

今にして思えばやっぱり
そのいきなりのちやほや具合に
ヤキモチを妬いたのが
きっかけなのだろう。



それまで兄弟ふたりで
なかよく過ごしてきた時間が
瞬く間に同級生の女子に攫われた。
郁也に合わせて毎月行く映画も
服を選んであげる買い物も
通信バトルに盛り上がるゲームも
すべてが少しずつ消えていった。



変な焦燥感。
湧き上がる嫌悪感。



初めて自分の気持ちに気づいたとき
絶望感が全身を襲った。
自分の家族、まして実の弟を
恋愛対象として好いているなんて。



狂ってる。



関係がおかしくなる前に
距離をとらなくては。



そう思いひたすら郁也と距離を置いた。