「どうしたの銀河これ!」



突然のプレゼントに
あかりが驚きの声をあげた。



「あっつ!」



動揺してからかアツアツの焼きイモを
素手でつかんで熱がるあかり。



「ピアス開けたいって言ってたじゃん。
俺たちが共通で好みそうなのあったから
買っちゃったんだけど
ひとつしか置いてなかったから
ふたりで片耳ずつ付けようよ。
ふたりともまだ穴開けられないけど
将来開けたらさ」



俺の言葉にあかりは
目の前に広がる紅葉よりも赤くなって
嬉しそうに頷いた。



「ありがとう銀河、大切にするね」



小ぶりのユニセックスデザインピアス。
まだ見ぬふたりの将来を夢見て
俺たちは微笑み合った。