生まれ変わった僕は君の妹になった

翌朝。



あおいはいつもどおり起きて、
いつもどおり身支度をしていた。
私の方が家を出るのが早いから
戸締まりを託して家を出る。



「今日も一日頑張ってね、あかり!」



そう言って笑うあおいは
やっぱりいつもどおりのあおいだった。
ざわつく胸は気のせいなのだと
夢のせいなのだと自分に言いきかせて
私も笑う。



「行ってきます」



車に乗り込むと私は左耳に手を当てた。
銀河とお揃いのピアス。
片耳分は多分銀河の家にある。
弱くなったときや迷いがあるとき
決まって私はこのピアスを触る。
銀河からパワーを貰える気がするから。