生まれ変わった僕は君の妹になった

「本当あおいには感謝だわ」



髪の毛をかきわけてあおいの顔を
見たとき、一瞬ぞくっとした。



銀河に見えたのだ。



性別は勿論違うし、顔の造りも違う。
近いのは年齢くらい。
なのに、どうして?



「あはは、やだ、私ったら。
どうしたのかしら、寝不足ねきっと」



ひとりごとを言わないと
いられないくらい心臓が高鳴っている。
恐る恐るもう一度あおいを見ると
別にもう銀河に見えることはなく
いつものあおいの横顔だった。



あんな夢をみてしまったからね。
いつのまにか飲み干していた水は
全く喉を潤していなくて、
私はもう一度水を飲むと部屋に戻った。