入隊から2年ほどして、陸自が中学生の職業体験学習の一環で受け入れをした時に、小島さんはその駐屯地の受け入れ部隊で指導係のサポートに入った。その時の参加者の一人に小島さんは心を奪われた。それがその歳の子を好きになった初めての体験だったと言った。そのあと小島さんは奇跡的な展開でその子と付き合い始めた。
そして、2年後にその子は高校生になった。高校生になった途端、小島さんは自分の愛情が消え失せてしまったことを目の当たりにした。その驚きと苦痛を振り払おうとして次の相手を求めた。その次の子も中学生だった。自分がこれ以上壊れるのを止めるために仕事も変えた。だけど2人めも高校生になるとその気持ちを持ち続けていられなくなってしまった。その次の相手も中学生だった。そして高校生になった瞬間に気持ちが切れて関係を続けられなくなった。
3回繰り返した時、小島さんは自分に絶望した。いつの間にか自分の中でなにかが壊れていたことに気がついた。誰かと関係を持つことにも絶望した。あとは行きずりの関係だけで淋しさを紛らわせているうちに、ある鬼畜なパーティの中で佳彦と知り合った。お互いサディストだったからだった。一人の子を二人で犯したりした。格闘技が得意な小島さんは当たり前のように絞め技が出来たから、それも佳彦の都合に合っていたみたいだった。それも自分の壊れように嫌気が差して、すぐにつるむのをやめたそうだ。それから誰とも関わらないでしばらく一人でいた。
そして、僕と遇った。



