「これからだぞ…まだだめだ…まだ犯す」

 そう言うと、隆は僕の口からペニスを抜いた。だがそれはまだ固く上を向いていた。唾液と精液と涙の混ざった液体を飲み下す。生臭い匂いが鼻腔を犯した。その間にもまだゴホゴホむせ返っていたが、隆はお構いなく咳き込む僕を抱え、そのままベッドに投げ出した。そして僕の口に人差し指と中指を突っ込んだ。更に僕はむせ返った。隆の濡れた指が肛門に滑りこむ。そして僕を簡単に裏返して、僕の腰を掴んだ。太いものが背後から押し込まれた。もう慣れているはずの挿入が、今日は痛みを覚えた。

「痛い…隆…痛いよ…痛い…」
「初めて痛がってるな…もっと苦しめよ」
「やめ…て…」
「そんなこと言ったらやめらんねーだろ!」

 激しい。こんな乱暴にされるのは今まで無かった。

「やめてっ! 痛い…いやだよ…痛い…」
「生きてるのがわかるだろ? 痛いんだよ。生きるってのはな!」
「いやだ…やめ…や…ああっ!」

 だが、言えば言うほど隆は激しく僕を犯した。わかっててもそう言ってしまう自分がわからなかった。そのうち僕の中に絶望感が忍び寄ってきた。このまま犯され続けるんだ。終わりもないまま。なんの気持ちもなくただ抱かれてた初めての時、なんでこう思わなかったのだろう? 僕は自分の絶望感が信じられなかった。