僕を止めてください 【小説】




「発作の後、お前は何もなければ1回出せばそれで治まる。でも狂ったまま長い時間放置されたら、1度じゃ治まらないよな。2回出しても次の日にだってまだイク。イクまでの時間長くて苦しめば苦しむほどちょっとじゃ終われなくなる。分かってなきゃお前の身体を終わらせらんねぇんだよ。俺はお前の身体を知ってる。分かってない事のほうが多いかも知れんが、俺はどうすればお前が終われるかだけは、経験上分かってる…あの男よりな!」

 そして、僕の顎を片手で掴み、口が開かないように押さえつけた。怒りが言葉から漏れて伝ってくるのがわかった。

「意味がないだろ。お前が捨て身で掲示板の誰かに発作の度に臨んだところで、お前の良いように扱ってくれる保証なんかあるのかよ。誰でもいいとか言ってるなら、誰にでもわかるようにして欲しいことしてもらえよ。それが出来ないなら…そんな無駄で危険な真似、今後一切するんじゃねぇ!!」

 僕は鼻を鳴らして頷いた。犬みたいな声が出た。顎を掴まれているので、口が開かなかった。

「あの時みたいにさんざん焦らされて壊れたんだろ…これだけこじらせたら、俺だってどうすりゃ収められるのかわからない。一回出すぞ…いいか」

 僕はもう一度頷いた。いきり立った性器を幸村さんの空いている手が握りこんだ。またビクンと腰が跳ねた。

「んんんっ…」
「ホントなら…殴ってやりたい。お前のこと」
 
 そう言うと、幸村さんはしごきながら首筋に顔を埋めた。どこをなぶれば感じるか知ってる。残り火が一気に下腹部で煽られて熾きた。余計なことを言わないようにか、口を押さえられていた。首も逃げられない。耐えられなくて思わず僕の口を塞いでいる幸村さんの手首を掴んだ。でもそれはびくともしなかった。

「でも殴ったところでお前には意味がない…きっと」

 耳に口をつけて幸村さんは声と息を同時に送り込んだ。背中が勝手に仰け反った。

「それでも…今日のお前は前よりマシだ…苦しいかも知れんが…マシだよ。バカなこと仕出かした割にはな」
「くふ…ん…んん…んんんんっ…!」

 耳の中に熱い舌が入ってくる。その間も緩く早く、緩急をつけてしごかれ続けていた。穂刈さんに嬲られ続けて腰の抜けた身体が無理矢理快感を注ぎ込まれて、灼き切れそうになる。熱さに身体がひりついて、砂漠で灼熱の太陽にジリジリ炙られた石みたいな感覚が皮膚を灼いていった。苦しくて首を左右に振ると、幸村さんが口に当てた手を外した。そしてあえぐ僕の唇を唇で塞いだ。

「んふっ! んんんくっ! …う…」

 喘ぎ声を吸われながら、一瞬で僕は絶頂を迎えた。僕の腹に精液が垂れた。でももう少ししか出なかった。幸村さんは唇を離して、もう一度僕の首筋に顔を埋めた。また身体がピクっと震えた。まだ終わっていない…。だが、幸村さんは愛撫ではなく、僕の匂いを嗅いでいるようだった。スンと鼻を鳴らす音がした。

「…松脂か? 匂いがする…お前の身体から」

 不意に幸村さんの口調が変わった。