僕を止めてください 【小説】




「殺してよ…早く…殺してよ…僕はすぐ逝く…すぐ逝ける…なのに…なんで…なんで皆んな僕をちゃんと殺してくれないの? こんなに死にたいのに! 皆んなズルいぃぃ…」
「岡本? お前死なないって…」
「青木さんは…ちゃんとやった…お母さんの舌骨が…舌骨が折れて…ちゃんと窒息してた…なのに…なのに!」
「お前は無理矢理されたんだろ? 無理矢理頸絞められて落とされて」
「違う…ほんとは殺して欲しかった…一回目は無理矢理だった…でも…でも2回めは僕から頼んだ! 絞めてくれって! イクんだよ僕は! 頸絞められただけでイケるんだ! 何度でも何度でもイケるんだ! 誰でも7秒で僕を射精させられるんだ! 誰でもいい! 絞め落とせば誰だろうと僕はイクんだから!! なんでそのまま絞め続けてくれないの! 青木さんはやれたのに! そうすれば僕は窒息してそのまま死ね…」

 言葉の途中で幸村さんはいきなり僕を押し倒した。そして叫んでいる僕の口を有無を言わせず唇で塞いだ。

 長い長いキスだった。そうしているうちに身体中の傷がズキズキと脈打ち始めた。死んだ身体が生き返っていくみたいな感覚がした。半分抜けかけた意識が身体に戻っていくような…

 ようやく唇が解放された時、僕は泣いていた。また…戻された…またこっちに…

「もうやだ…」
「取り憑かれてたぞ」
「なんですかそれ」
「わからんけど…変だったからな。お前入り込まれてたんじゃねーのか」
「痛い…傷が…」
「バーカ。当たり前だ。今日は乗っかれねーな…仕方ないな」

 そう言うと幸村さんは起き上がって上着を脱ぎ、僕の硬いままの性器を口で咥えた。

「やっやめて…」
「黙れ…体重乗せられんから仕方ないわ。自分のせいだぞ…この大バカ。どうせすぐイクんだから少し我慢しろ」

 幸村さんは顔を上げて僕をなじると、再び僕の股間に顔を埋めた。

「だっダメだって…あうっ! あ…あ…あああ…ああっ! くぅ…いっ…痛い…」

 悶えると身体中の傷が痛んだ。そうしているうちに会陰になにかが触れたと思うとそこをなぞるような感覚があった。咥えられて舌が僕のに絡みつき、根本まで飲み込まれ、同時に会陰から刺激を受けているうちに、身体中にゾクゾクと快感が広がっていって痛みを一瞬忘れた。忘れた瞬間に弾けるような感覚に身体がのけぞった。

「あああっ!! イク! い…ああああぁ!」

 いつものようにドクドクと大量に精液が出るという感覚がして、しかもそれが幸村さんの口にの中だということにものすごく羞恥を感じて僕は腰を引いた。寺岡さんの時もそうだったが、僕はこの行為が本当に苦手だ。だが腰を両手で掴まれ引き戻された。

「イツっ!」
「ああ、悪い」

 臀部の傷が攣れて思わず声が出た。幸村さんはそのまま僕のを飲んだようだった。僕は思わず両手で顔を覆った。