その後僕は服を着て、その部屋でその大きな男の人と話をした。ほとんど男の人が話をして、僕は質問に答えるだけだったが。男の人は小島…もしくは野島という名前だった。佳彦とは乱交仲間だと言った。そんな仲間がいるのかと初めて知った。
「お前はさ、俺に犯されてどうなんだよ。松田からどんなこと聞いてたんだよ。そんな冷静な顔されるとなんか変な気分になるわ」
「松田さんには何も説明されてません。でも松田さん、僕が他の誰かに絞められてもイクかどうか知りたがってたんで、あなたが僕を押し倒した時にその実験の日なんだなって理解しました」
「お前、松田のこと好きなんじゃないの?」
「わかりません」
「ははは! そっか。言ってたよ。かわいそーなヤツだな、あいつ。松田がこんなにハマってるの見んの久しぶりだわ。松田はお前が自分のこと好きだって証明したかったのになぁ。初見の俺でもイッちゃったもんなぁ…あっははは…やっぱり好きじゃないの?」
小島…野島さんは憐れむような呆れたような顔をしてしばらく笑った。



